◇ 中小企業は再び悪化? = 日銀が1日発表した3月の企業短期経済観測調査は、全体としてまずまずの結果だった。大企業では、製造業のDI (業況判断)がマイナス14で前回の調査よりも11ポイント改善。非製造業もマイナス14で7ポイント改善した。また中小企業では、製造業がマイナス30で11ポイント改善。非製造業はマイナス31で3ポイントの改善だった。
日銀は3か月ごとに、全国1万1500社以上を対象に企業の業況判断を調べている。3か月前に比べて業況が良くなったか悪くなったかを聞き、「良い」と答えた企業の割り合いから「悪い」と答えた企業の割り合いを差し引いた数値がDI。3月調査では、まだマイナスだから「悪い」方が多いわけだが、まずまずのスピードで改善していると言えるだろう。
問題は3か月後の見通し。大企業の先行き見通しは製造業が6ポイント、非製造業も4ポイント改善する見込み。ところが中小企業では、製造業が1ポイント、非製造業が6ポイント悪化する見通しになっている。中小企業の景気回復はいつも大企業より遅れるが、それにしても改善は始まったばかり。それがまた悪化してしまうという見通しは、きわめて心配だ。
ただ、ここで判らないことがある。内閣府と財務省が共同で実施している法人企業景気予測調査。これによると、大企業・製造業の判断指数はプラス4.3と、「良い」が「悪い」を上回った。中小企業・製造業はまだマイナス30.7だが、3か月後の予想はマイナス11.4に改善する見込みとなっている。同じような調査なのに、3か月後の方向性まで違うのはどうしてなのか。どちらを信用していいのか、迷うばかりだ。
≪1日の日経平均 = 上げ +154.46円≫
≪2日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
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